ドイツの幼稚園ってどうなの?通わせたくない親が急増中

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こんにちは。

ドイツに移住して1年半が経ちまして、息子もすくすくと育っているところです。

ドイツって「キーター/Kita」1~3歳、「キンダーカーテン/Kindergarten」が3~6歳まで行く幼稚園があるんですね。

幼稚園は義務教育じゃないので、行っても行かなくてもいいのですが、やはり多くの家族は、子供が1歳半くらいからキーターに行かせています。

主な理由は、母親がまた職場に復帰したいからというもので、妻曰く、80%程の人は子供をキーターに送っているとの事です。

ただ、私たち一家はキーターやキンダーガーテンに通わせる予定は、今のところ無いです。

なんで?

だって、今ドイツでは保育士の質が下がり、問題がどんどん出てきているんですよ。

注)この記事では、キーターとキンダーガーテンを含め、幼稚園と呼んでいます。

Contents

ドイツの幼稚園の問題

ドイツのキンダーガーテンの問題点

ドイツでは日本と同じように、保育士が不足しているんですね。

幼稚園は、保育士1人に対し子供は3人までという規制があるのですが、実際は、平均で保育士1人に対し子供が9人という異常事態が発生しているんです。(3歳児以下のクラス・規定は州や都市によって変わります)

また、保育士の給与が低いためにモチベーションも下がり、その上、既定の3倍数の子供を見ているという事もあって、保育士の実態がニュースでよく取り上げられています。

「psychische gewalt」という言葉がこの保育士問題を語る時に使われていて、「サイコパスの暴力」と訳せるのですが、子供に対しての対応がひどいという事で、この言葉が使われています。

ちなみに日本の保育所は、保育士1人に対し何人の子供の面倒を見るかと言うと、以下の様になっています。

  • 0歳児の場合、子ども3人につき保育士1人以上
  • 1歳児と2歳児の場合、子供は概ね6人につき保育士1人以上
  • 3歳児の場合、20人につき1人以上
  • 4歳と5歳児の場合、30人につき1人以上を配置しなければならないとしています。

<保育士総合口座より引用>

よく見ると日本ってドイツよりひどいですね。4~5歳児30人を一人で面倒見るなんて、不可能ですよ。

保育士は何をしている?

ドイツのキンダーガーテンの問題点

それでは、ドイツで保育士が子供に対して何をしているかを紹介します。

ある意味驚きますよ。ある意味・・・。

  • 食事を完食するまで強制的に吐くまで食べさせる
  • 悪いことをしたり、言う事を聞かないと、廊下に立たせる(時間を伝えずに罰を与える)
  • 昼寝の時間になったら、強制的に寝かせられる
  • 静かにしないなら舌を切るぞと脅す

時代は変わりましたね。

「静かにしないなら舌を切るぞと脅す」というのはやり過ぎですが、その他の事って私が子供の頃は当たり前でしたよ・・・。

ちなみに、なぜこれがドイツで大問題になっているかと言うと、Anke Ballmannという女性が本を書いて告発したんですね。で、この方は保育士を教育する機関に勤めていた人なので、反響が大きいんです。

しかもこんな経歴の人が、「子供を幼稚園に入れるべきじゃない」と言っているんです。

だから最近では、幼稚園に通わせたくないって言う親が多いんですよね。まぁそりゃそうですよね。こんな人に言われたら、考えちゃいますね。

下記リンクで概要が読めますが、ドイツ語です。

Psychische Gewalt Im kindergarten

代替え策は?

ドイツのキンダーガーテンの問題点

先ほどもお伝えしたように、私達一家は子供を幼稚園に通わせる予定は無いです。

でも、子供は子供と遊ぶのが健康的だとも思っているので、こういった事をしています。

  1. 頻繁に公園に行く
  2. 体操のクラスに通う
  3. 近所の子供と遊ばせる
  4. プレーグループに参加する

1の公園に行くは、皆さんもされていると思いますが、いろいろな年代の子供たちに会えるので、息子も楽しんでいます。とは言っても、まだ1歳半なので一緒に砂を掘ったりなどですが。

2の体操のクラスに通うですが、ドイツではおおよそ町ごとにジムのクラスが開かれていて、毎週1回1時間~1時間半、他の子供たちと遊んでいます。(またまたですが、1歳半なので、体操というよりも走り回っているだけですが)

クラスも1歳児未満、2~4歳児と別れていて、私達の地域の料金は、15回のレッスンで40ユーロなので、1回2,5ユーロほどです。これなら全然良い投資になりますね。

ネットで<kinderturnen 町名>で検索して探せますが、全ての町にあるわけでは無い様です。

3の近所の子供たちと遊ばせるは、私達はラッキーだと思うのですが、住んでいる家の両隣に年が近い子供たちがいるので、お互いの家を行き来して遊ばせています。

近所に気が置けるママ友がいたら、子育てが楽になりますね。

4のプレーグループ(Play group)に参加ですが、ドイツってこういったサークルみたいなのが多くあるので、色々なグループに試し参加をして、気に入ったグループがあれば、正式に加入(?)できます。

これも週に1~2回なのですが、料金はちょっと高めでしたね。私達がチェックしたグループは、1回4ユーロ~12ユーロというものがありました。(金額は主催者によって変わります)

こちらは、<spielgruppe 町名>で探せます。

ちなみに、pekipというグループがあるのですが、これは生後4週間からのグループで、赤ちゃんを裸で遊ばせるコンセプトのグループなんですね。

とは言っても生後4週間じゃ動けないので、実際には母親同士で子育てについて等を話せる場所を提供しているグループって感じです。

こちらは、<pekip 町名>で検索できます。

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最後に

ちなみに私たち夫婦は共同で子育てをしていて、在宅で仕事をしているので、育児がしやすいから幼稚園に通わせないですが、一人で育児をされている方は、難しい判断ですね。

これを読んでいる方はドイツ在住の日本人の方が多いと思うのですが、子供にもっとドイツ語に触れてほしいって思いますよね。

そうなると、幼稚園に通うのは凄く役に立つと思いますし、必要かなと思います。

ドイツに移住する前は、ドイツって医療・教育・エコも進んでいて住みやすい国なんだろうなと思っていましたが・・・アレですね。住んでみないと分からない事ってありますね・・・。

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