こんにちは。
世界中に移住計画を立て、タイに住んでいたのですが、そこで今の妻に出会いドイツで結婚することになりました。
分からないことが多かったので色々とネットで調べていたら、「面倒くさい」や、「書類が多い」、「何度も役所に出向かなくちゃいけなかった」など色々書いてあったのですが、かなりスムーズにすべてが終わったので、みなさんにも私がやった事全て紹介しますね。
ちなみに、最近ではドイツって結婚式を2回やるのですが、1つは市役所で正式に書類などを提出しながらやるものと、もう一つは好きな場所に神父を呼んで披露宴を兼ねた結婚式です。
当然今回は、市役所で挙げる結婚に必要な書類と流れを紹介します。
結婚に必要な書類と入手方法
州によっては必要書類が違うみたいなこともネットに書いてあったのでそうかもしれませんが、下記が私が提出したすべての書類です。(まぁ州によって書類が違うって言う事はないと思いますが・・・)
[box01 title=”必要書類”]
・戸籍謄本 2通 (1通をドイツの市役所に、もう1通をドイツの日本大使館に提出)
・婚姻要件具備証明証 1通 (独身であることを証明する書類。なぜだか妻のIDも必要でした)
・アポスティーユ (上記の書類が真正なものであるという証明証・スタンプ。)
[/box01]
必要書類の取得方法
まずは、日本の区役所で 戸籍謄本と婚姻要件具備証明証を取得(20分ほどで取得)、その後アポスティーユ取得の為に外務省に上記の書類ふたつを申請書と一緒に郵送します。
ちなみに、アポスティーユは2週間ほどで取得できました。
もし海外にいて帰国予定がない人は、代理人に委任することによって代理人が全ての書類を取得できます。(私は海外にいたので母に頼みました・・・。)
左が区役所用、右がアポスティーユ用の委任状です。
注)自分で書類の申請をする人は、委任状はいりませんので!
区役所用の委任状はお住いの地区で違いがあるかもですが、一応私がダウンロードした福岡市のリンクを貼っておきます。
アポスティーユの委任状は、外務省のHPよりダウンロード出来ます。
アポスティーユを取得したら、次は翻訳家を探して翻訳してもらいましょう。
翻訳家を探す
当然全ての書類は日本語で書かれていますので、ドイツもしくは日本で翻訳家を探しこれをドイツ語にする必要があります。
翻訳家は誰でもいいという訳ではなく、婚姻の書類を法的に翻訳できる/しても良い翻訳家を探す必要があります。
また、ドイツの日本大使館でも翻訳してくれるので、そちらが一番安いと思います。
私は妻がネット上で見つけたドイツ人の翻訳家に頼みました。
手順としては、
1 、メールでこちらの状況、結婚する旨を伝えて翻訳する料金を尋ねる
2、次の日に書類を送ってくれとメールが来たので、結婚具備証明書やアポスティーユをスキャンして送信。
3、書類を送信後、先方から電話があり妻が料金を交渉、確認。書類原本を郵送。
4、2-3日後に翻訳された書類が到着。翻訳家の口座に送金。
と、こんな感じで95、2ユーロでした。
これは、戸籍謄本2通と、婚姻具備証明証1通の値段です。
住民表登録
今から結婚するので、当然ドイツの役所で住民登録をしなくてはいけません。
必要なモノは、パスポートだけです。私は妻と行ったので、妻がIDを見せ、ここが住所と伝えて、パスポートを提示して終了です。
市役所に行ったついでに、婚姻担当者にアポなしで面会をして、婚姻に必要な書類を再確認し、次回のアポイントを取りました。
[box01 title=”これ重要!”]担当者に必ず何の書類が必要か確認をしましょう![/box01]
次の面接では担当者による書類のチェックと偽装結婚じゃないという証明書のサイン、ドイツの婚姻の法律の話があるということで、ドイツ語を話せない私は、翻訳できる人(親族以外なら誰でもオッケーとのこと)を連れて来るように言われました。
必要書類ダウンロードリンク
ここまでのまとめで、必要書類のダウンロード先をもう一度紹介します。
[box01 title=”必要書類ダウンロードリンク”]
アポスティーユ
委任状( ご自身で手続きされる方は必要ございません)
書類の翻訳について
[/box01]
市役所に行き担当者と面談
先ほどお伝えしたように、アポなしで必要書類を担当官に聞いた時に今回の面談日時を設定していたので会いに行きます。
先ほども言ったように、私は全然ドイツ語が喋れないので親族以外の人を通訳として連れて来るように言われたので、妻の友達を連れていき、面談は約40分ほどで終わりました。
持って行った書類はこれです。
[box01 title=”必要書類”]
私
1 戸籍謄本(原本と翻訳したものセット・アポスティーユ付き)2 婚姻要件具備証明証(原本と翻訳したものセット・アポスティーユ付き)3 ドイツで取った住民票 4 パスポート
妻
1 ID 2 Geburtsurkunde (出生証明書)
[/box01]
ここで、担当者に聞かれたことは
1 結婚は本人の意思であるか
2 ドイツと日本のどちらの婚姻法を使うか
です。後は、書類に不備がないかのチェックです。
1に関しては、偽装結婚じゃないかと疑われたカップルは結構質問されるみたいですが、私たちは特に深くは聞かれなかったです。
もしかしたら、この時妻が妊娠していてお腹も大っきかったから かもしれないです。
2に関しては、申し訳ないです。全然覚えてません。。。
これは離婚した時の子供の名前ことや、結婚時に奥さんの名前を変更する時に関係する大事なことであるはずなんですけど…
覚えていることは ドイツで結婚するので、ドイツの婚姻法にのっとって結婚したほうが何かあった時に簡単だ ってことです。
最後に結婚式の日取りをいつにするか と聞かれたのですが、ここでも通訳が必要ということで、一応1ヶ月後に日取りを決めました。
で、これはちょっと驚いたんですが一番最後に書類にサインを求められまして、何が書いてあるかというと…
必要書類や宣誓したことに虚偽があれば刑務所行きになります
という脅しっぽい文面が・・・
書類に不備があることはまず無いので大丈夫だと思います・・・
結婚式当日
ようやく結婚手続きも、最終段階に入ります。今のところは特に何事もなくスムーズにすべてが進んでいるので、良かったです。
さて、結婚式当日の流れはこんな感じです。
●アポイントの時間に市役所に行き、結婚する意志の最終確認
●市役所に併設された式場に移動し、式を行い、最終的な結婚の書類にサイン
●指輪交換
●2次会場に移り、友達も混ぜたパーティー
結婚式の服装
<左が市役所の結婚式で右が披露宴を兼ねた結婚式>
前述したようにドイツの結婚式って2種類あるんですけど、私が今やっている手続きは市役所で形式的なもの方で、もう一つ披露宴をかねて自分で場所を借りてやるものがあるんですね。今回は私たちは市役所の結婚式なので、神父さん的な人は市役所の職員です。披露宴を兼ねたものは、披露宴をオーガナイズする会社の人が神父さんを手配してくれます。
で、服装はというと、市役所での結婚式は普段着っぽいもので来ている人も多く、そこまでかしこまって無い感じです。ジーンズで来てる人も何人かいました。
披露宴を兼ねた方は、気合が入った感じでゴージャスな服装の人が多かったです。女性陣はドレスで着飾った人が多かったですが、やっぱり中には普段着っぽいものを着てくる人もいましたね。
そんなものなんでしょーね。
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市役所での結婚式
お伝えした様に、私はドイツ語が全然喋れないので通訳として、親戚の旦那さんに来てもらいました。通訳者は親族以外と言われてましたが、親戚の旦那さん( アメリカ人)は血が繋がってないからオッケーみたいです。
さてここではまず、今まで面接してくれていた市役所の職員に会いに行き、再度意思確認が行われました。気持ちに変化はないか、とかです。
次に市役所内の教会みたいな部屋に行き、式が執り行われますが、その前に、地元の新聞社の人が待ち構えていて、写真を取られました!後日親戚一同や友達が私たちの写真が載った新聞の写メをたくさん送ってきましたね。
さて、次はようやく式が始まります。私はあまり感動して泣いたりすることは無いのですが、この時ばかりはかなり涙腺が緩み泣く寸前でした。
と言うのも、この市役所の方は今までの面接でも笑ったりせず、典型的なドイツの役所勤めの人間って感じだったのに、この日は私たちのためにポエムを作ってきてくれました。うる覚えですが、こんな感じです。
人生、それは旅と同じです。
旅をして道を歩いていると大なり小なりの障害物があります。
二人で力を合わせて今後向かってくる障害を乗り越えてほしい。
一番大切なことは、お互いがお互いのために労わり、一緒に歩むことです。
良い日も悪い日もありますが、悪い日には今日という日を思い出して、なぜ結婚したのかを思い出すことです。良い日にも、今日という日を思い出し幸せな時を過ごしてください。
あなたたちの幸せを望みます
という感じでした。
私の妻は大号泣でした。。。
その後の2-3枚の書類にサインをして、指輪交換をし、30分ほどで終わりました。
ちなみに親戚は通訳者として嘘はついていない、翻訳を正確にする、などと書かれた宣誓書にサインをしていました。
もちろん最後の文面は偽りがあれば刑務所に行きますです。
結婚式後、家でランチ
終了したと同時に家族がシャンペンを開けて軽いお祝いがその場で始まり、外に出て写真撮影がをして、家でランチを兼ねたパーティーです。
ケーキ入刀の時に最初は私の手が妻の上になったのですが、妻の母が「ダメダメ」と叫び出してもう一度入刀する時は、妻の手が上になりました。
というのも、ケーキ入刀の時に手が上にある方が今後主導権を握るという意味らしく、母は娘が主導権を握って欲しい一心だったみたいです。(ちなみに妻の母はポーランド人です。)
ちなみに、私の家族は誰も日本から来ませんでした。と言うよりも、そこまで熱心に誘いませんでした。
と言うのも、今回は市役所で手続きをしながら結婚 (式?)をする形式的なもので、通常は親族と仲の良い友達だけで執り行われ、その後パーティーを行うときに、友達だったりと親族以外も呼びます。
日本の結婚にあてはめると、今回は役所で入籍をしただけという感じです。ですので私の妻も「ワザワザこのために日本から呼ばなくていいんじゃないの?」ってことです。
しかも、披露宴を兼ねた式を挙げる予定なので、その時に呼んだらってことです。
また、ドイツでは「披露宴を兼ねた式」の開催日はまちまちで、結婚後にすぐに行うカップルもいれば、1年後にしたり、妻のいとこは結婚4年後に行いました。外人ってのんびりですね〜。
ま〜何はともあれこれで結婚関係は全て終わりましたので、万々歳です。
最後に
最後に全ての流れや必要書類を書きますね。
[box01 title=”結婚までの流れ”]
1 戸籍謄本 2通 、婚姻要件具備証明書 1通 を区役所で取得
( ご自身のIDと結婚相手のID 《コピー可》が必要 )
2 アポスティーユを取得
証明 | 外務省 ← ここから書類をダウンロード
3 書類の翻訳家を探し、翻訳する( もしくは大使館に翻訳依頼をする )
4 ドイツの市役所( rathaus )で住民登録をする。
5 市役所で結婚のための面接の予約をする
6 予約当日、必要書類を提出、結婚式の日を予約する
7 結婚式当日、結婚する
[/box01]
さて、結婚が終わったら次は配偶者ビザの申請ですね。けっこう面倒でしたが、こちらに詳しく書いているので是非参考にして、頑張ってください!