何度か言ったことがあるのですが、私の妻はかなり厳格なヴィーガンを13年ほどやっています。しかも今は、ヴィーガン栄養士になるオンラインスクールにも通っています。
ヴィーガンと聞くと「お肉や牛乳などの動物性のものを食べてないんでしょ?」って思うかもしれませんが、これはヴィーガニズムの一部にしかすぎません。
もっと奥深いんですよね・・・。
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ヴィーガンとは?
ヴィーガン主義の定義とはなんでしょう?ウィキペディアにはこのように書いてあります。
ヴィーガニズムは、人間が動物を搾取することなく生きるべきであるという主義。その範囲は単に動物性食品を食べることを避けることから、あらゆる動物製品を避けることを含む。動物性食品を食べない、もしくは追加して動物製品を使わないということの実践とされる。食生活においてはほかの菜食主義の食生活とは異なり卵や乳製品も避ける
本物のヴィーガンからしたら誤りですが、ここ最近の「流行だからヴィーガンになった人」は、ウィキに書いてあるように思っていると思います。
私が知っているヴィーガンは、「動物から搾取しない主義」なので、自分の家畜のヤギなどからミルクを絞って飲んでいます。
これは搾取じゃなく自然の摂理、だそうです。
ヤギはミルクが溜まりすぎると胸が張ってしまい、痛みを感じ泣くんです。
だからお乳しぼりはしないと家畜が苦しむんですね。で、せっかくの神からの贈り物だから捨てずに飲む、ということです。
また、死んだ動物から取った革製品は使うけど、皮をはぐために殺された動物の皮は使わない、という人もいます。(どうやってそれが判別できるかは知りませんが・・・)
ヴィーガンにもいろいろ種類があるので一概には言えないですが、根本的にヴィーガンとは、動物から搾取しない人たちの事です。
ちなみに一般的なヴィーガンとベジタリアンの違いは、この点になります。
- ベジタリアンは肉製品を食べないが、卵や牛乳などを食べる。
- ヴィーガンは動物から取れる物全て食べない
大雑把な分類ですが、肉以外の動物製品を食べるかどうかが違いになります。
ヴィーガンが食べないもの
<日本食はほぼ全て食べれません>
こちらヨーロッパのヴィーガン事情でも妻の食生活を紹介しましたが、ぱっと思いつく「ヴィーガンが食べないもの」を挙げてみます。(妻の場合です)
- 当然、お肉
- マヨネーズ(卵)
- グミ(ゼラチンは動物性)
- ほとんどの日本食(だし)
- 精製された砂糖(黒・白砂糖問わず)骨炭)
- めんつゆ(だし)
- はちみつ(蜂の唾液)
- お菓子全般(砂糖・ミルクなど)
- 100%以外のジュース(基本、濃縮還元100%もダメ)
食べれるものがほとんどないんじゃないか?って思いますが、意外にいろんなものを食べていますよ。
この他にもBIOでないものは基本的に口にしませんし、パンやケーキも砂糖なしのグルテンフリーのものしか食べません。
ですので、日本に行ったときは本当に食べるものが無くて大変でした。旅行中でもほぼ自炊で、ランチボックスを持ち歩いて観光なんかもしていましたね。
ヴィーガンが食べるもの
それでは次に、ヴィーガンが食べるものを紹介します。
上の写真にあるように、フルーツやアボカド、豆や野菜を中心に食べていて、主なたんぱく源は、豆類にアボカドや豆腐です。(アボカドは大量の水が必要なので、地球にやさしくないという説もあります)
シリアルやミューズリーも自家製で、牛乳はライスミルク・豆乳・麦のミルクを飲んでいます。
下の写真はお米やパスタなどですが、これもビオを買っています。右端のものは私が飲んでいるヴィーガンプロテインです。ドイツにいると体重がどんどん落ちるんですよね・・。
ちなみに私と息子はヴィーガンじゃないので動物性たんぱく質を取りますが、息子が食べるお肉などは全て農家に買いに行っています。(魚だけは近所のビオショップDenns Biomarktで買います)
農家をチェックし、鶏や牛、豚などの動物がどのように育てられているかチェックし、ゲージのサイズも見て健康に育てられている所から買っています。
よく行っている農家は、自宅から車で20分ほどのところです。
<アヒルもクリスマス前に販売するって言ってました>
ちなみに水は、水晶石を使ってきれいにしています。
食事だけじゃないヴィーガニズム
<ビオの歯磨き粉・手洗いジェル・ボディソープ>
Bioでないものを口にしないとは、食べる事だけでなく、歯磨き粉や石鹸、ハンドソープにシャンプーなんかも含まれます。
なんかすっごく面倒くさそうでしょ?(笑)
妻は私たちに強制しないので何とかなっていますが、時々ヴィーガン宣教師に会うときついですよね?よく口論になります(笑)。
ちなみに石鹸も、化学薬品無しで自家製の物を作っています。
以前紹介したこちらの記事でもわかると思いますが、子供のおもちゃも木の物が多いし、お薬もオーガニックの物、洋服もコットンやウール100%のものがほとんどです。
ウールは羊毛のことで羊から取れるのですが、羊の毛は他の動物のように抜けて生え変わらずに一生伸び続けます。なので、毛を刈らないと毛むくじゃらになり、病気になったりして、最悪死に至るようです。
この考えのもと、ウールはヴィーガンと考える人もいます。
ヴィーガンって、「何が地球にやさしいか」、「何が子供にとって一番いいか」などを常に考えていると思います。
服のことまで話すとちょっと話がそれますが、私たちが着ている洋服に使われているアクリルやポリエステルは石油を原料とした化学繊維で、石油から作られた化学染料で染められています。
こういったポリエステルなんかで作られた服は質もよくないし、肌触りも微妙だし、服屋さんなんかに行くと、臭うんですよね。石油製品の臭いと言いますか、独特のにおい。
逆にウール100%とかのものは、動物のにおいがするんですけどね。(笑)
ただし、自然素材の物の方が冬は暖かいし、夏は涼しいんですよね。
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ホメオパシー
ドイツ発祥の医学でホメオパシーというものがあり、ヴィーガンに人気の医学です。
ホメオパシーとは、「その病気や症状を起こしうる薬を使って、その病気や症状を治すことができる」という原理のもと、1796年にザムエル・ハーネマンが提唱した。またホメオパティとドイツ語風に呼ばれることもある。 ホメオパシーの理論・効果については、現代医学の研究結果でプラセボ効果以上の効果はないとされている by wiki
ウィキペディア曰く医学界では認められてないようですが、まぁ、ちょっとスピリチュアルな医学ですよね。
妻が言った言葉を私がかなり簡略化して言うと、「薬草で手当てをしましょう」って感じです(笑)。昔やってた乾布摩擦の理論と似ている気がします。
ホメオパシー以外にも、自然の治癒薬の事なんかもよく読んでいますね。
私も同じ意見なのですが、薬を飲むから本来体にある抗体が失われて、菌と戦うことができなくなるのでまた病気になる、という考えなので、オーガニックのいわゆる薬草系の薬以外は使ったことがありません。
これらが関係しているか分かりませんが、今現在息子は1年4ヶ月ですが、日本にいる時に突発性発疹にかかっただけで、それ以外病気をしたことがありません。
ちなみに妻は、「日本にいなかったら突発にかかってなかったから!」っていまだに言っています。ドイツでは、突発は無いみたいですね。
最後に
最後は話がずれましたが、これが本場ドイツで見るヴィーガンです。
「お肉を食べない」は小さな部分なんですよね。他の要素も大きいんです。
ヴィーガンとは、「何が自分たちのために、地球のために良いのか」を考えている人たちです。
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