ここ最近ではヴィーガン人口も増え、ヴィーガンに対する理解度も少しづつですが上がってきていますね。
私の妻はドイツ人でヴィーガン歴13年になり、ヴィーガン栄養士の資格を取得中なんです。
「ヴィーガン先進国・ドイツのヴィーガンライフを紹介」でもご紹介したのですが、妻は食事だけでなく、使うもの、身に着けるものなど全てにおいてヴィーガニズムの考えで行動しています。
「動物性の物」を食べないだけじゃなく、ハンドクリームやシャンプー、衣類にも気を使っているんです。
ここ最近ではヴィーガンファッションも流行の兆しが見え、海外セレブもヴィーガン服に身を包む人が増えてきましたね。
私の妻もヴィーガンファッションがお気に入りなので、インタビュー(笑)をしたものを紹介します。
ヴィーガンファッションとは?
ヴィーガンファッションとは、動物製品を使わない素材でできた衣類で、環境保護にも配慮した衣類のことです。
コートやジャケット、Tシャツにカバンや靴下、ベルトや財布なんかの小物もありますね。
動物製品とは、
- レザー(動物の皮)
- ファー(動物の毛)
- 羽毛(鳥の毛)
- シルク(蚕の繭)
- カシミア(カシミアヤギの毛)
等があり、細かいことを言うともっとありますが代表的なものは上記の物です。
また、「環境保護にも配慮した服」ということですが、染色の際に使われる重金属や化学薬品が川や海に流れだし、地域住民の水を奪い、環境汚染も起こしています。
ヴィーガンファッションはこういった、「環境・動物・人」に優しいものを提供するコンセプトで始まりました。
それでは代用品は?
<パイナップルを使った服もあります>
ヴィーガン服では、レザーはフェイクレザーやヴィーガンレザーと言われるものを使います。
素材には「合成皮革(ごうせいひかく)」と「人工皮革」があります。
- 合成皮革は、天然の布地にポリウレタン樹脂などを塗布したもの
- 人工皮革は、マイクロファイバーの布地にウレタン樹脂を塗布したもの
他にも以下のようなものが、ヴィーガンファッションに使われています。
- ヘンプ
- パイナップル
- バンブー
- 海藻繊維
- コットン
- デニム
- ナイロン
- レーヨン(人口の絹)
- タイベック(高密度ポリエチレン繊維不織布)
- マイクロファイバー
- コルク(コルクガシの樹皮)
- モーダル(レーヨンの一種で反合成セルロース繊維)
- PVC(ポリ塩化ビニル)
なんか聞いたことがあるような無いような名前がたくさん出てきましたが、結論を言うと「動物製品を使わなくても代用品がある」ということです。
我が家の場合
<メリノウール100%のおしめカバー>
ヴィーガンファッションの素材を紹介しましたが、妻は少し違った意見を持っています。
というのもまず第一に、
- 羊の毛は生え変わらずに一生伸び続けるので、衛生面でも羊の毛は刈らなくちゃいけない
- 石油製品を使った服(ほとんどの服)は臭いし、人体に悪影響
という考えのもと、ウール100%やコットン100%の物が多いです。
多くのヴィーガンは「ウールは動物製品だからダメ」と拒絶反応を示していますが、妻は「動物から搾取せずに取れるものはOK」のスタンスです。
注)羊毛の場合は、一部の農場で毛を刈る時の羊への対応が問題になっています
しかもウールは自浄作用があるので、ほとんど洗わずにいても臭いがしにくいんです。うちで使っているおしめカバーは、週1回くらいしか洗っていません。(頻繁に洗っちゃダメみたいですね)
ということは、洗濯をする回数が減るので、環境にも優しいという考えです。
ちなみに洋服って、半乾きの時に何であんなに臭いか知っていますか?石油製品である洋服を、洗剤という名の化学薬品で刺激しているから臭いんですよね。
今みなさんの周りを見てもらったらわかりますが、石油製品(プラスチックなど)が周りにあふれていますよね?
うちでは極力減らすようにしているので、プラスチックの邪気から解放されています。(笑)
「ドイツで人気の赤ちゃん用・木の知育おもちゃを紹介」でもご紹介した通り、赤ちゃんに関するものは、貰い物以外は自然素材の物が全てです。
ヴィーガンファッションの認証団体
PETA – People for the Ethical Treatment of Animals(動物を倫理的に尊重するための人々)
PETAは有名ですが、審査はそこまで厳しくないのでこのロゴを取得できた会社や商品は多いです。(監査無し・承認されれば一生有効)
Vegan societyはヒマワリのロゴが特徴の認証団体で、製造現場への監査があり、1年更新ごとに監査をやるのでPETAより厳格に調査してから認定しています。
PETAは個別商品もしくは会社単位で認証の申請ができるのですが、Vegan societyは商品単位の申請になり、会社単位での認証はありません。
ビーガン服を着るメリット
ヴィーガン服のメリットはいろいろありますが、以下のものが中心的になります。
- 動物保護
- 環境保護
- 流行の最先端
- 意識が高い人だと思われる
3と4は余計かもしれませんが、ここ最近は「流行だからヴィーガンやっている人」が多いのも、事実です。
焦点である「動物・環境保護」に繋がれば、どんな理由でヴィーガン服を着ていてもよいと思いますけどね。
最後に
最後にデメリットとして、ヴィーガンブランドを知らないと、商品を買うときにすべての素材を見なくちゃいけない、というものがあります。
ちょっと面倒くさいですよね、これは・・・。
ということで、ヴィーガンブランドをまとめたのでこちらもご一緒に読んでみてください。
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